大阪市東住吉区北田辺音楽教室

楽器の弾き方のレッスンを掲載しています。レッスンのお問い合わせはmasaaki241@gmail.comもしくは09069022702までお願いいたします。

DTM編コンプレッサーの使い方

 

こんにちは、大阪市東住吉区にあります、北田辺ギター音楽教室です。

私ども北田辺ギター音楽教室は、生徒さまを一人ひとりを大切にし、生徒さまそれぞれのご希望に沿った音楽レッスンをしてまいりました。

レッスン科目はギター、ウクレレ、ボイストレーニング、音楽理論、アドリブ、DTMと多岐にわたっており、2011年のオープン以来たくさんの生徒さまに支えていただき、現在まで至っております。

レッスンのお問い合わせ、お申し込みはこちらのページをご覧ください。

www.higashisumiyoshi-music.com


 
当教室では楽器のレッスンのみならず、DTM(デスクトップミュージック)のレッスンも行っております。このDTMのレッスンにはDAWやMIDIのレッスンも含まれます。
 
今回はDTMのレッスンについての記事です。
当記事ではコンプレッサーの使い方をまとめていきます。
 
コンプレッサーの使い方に関しては最近ではその機能について説明された本が多数発売されており、質の高い教則本ばかりなので詳しい説明はそちらにゆずりたいのですが、当記事では実際にコンプレッサーのパラメーターを使ってどのように音が変わっていくのかについて書いていきたいとおもいます。
 
まずはコンプレッサーを立ち上げてみましょう。今回の記事ではDAWはAbletonLive9を使用、コンプレッサーはAbletonLive9に最初から入っている付属のコンプレッサーを使います。

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コンプレッサーとは一体どういうものなのかについてはこちらのサイトを参照願います。
 
コンプレッサーについて文章で理解出来たとしても、どのパラメーターをどのように動かせばどう音が変わっていくのかを理解しない限りコンプレッサーは使いこなせないと思います。
この記事ではパラメーターを使い倒して、コンプレッサーを体で覚えることを目的とします。
 
コンプレッサーを立ち上げたら、まずはコンプレッサーが100%効いている状態にしてみましょう。

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コンプレッサーが100%効いている状態にするには、コンプレッサーのアタックタイムを一番左に、リリースタイムを一番右に振りきりましょう。そしてスレッショルドをマックスまで下げます。こうするとおそらくほとんどの場合、音がかなり小さくなりますがこの状態でスタートします。レシオは2:1でOKです。
音が聴こえにくい場合は、音量をあげてください。
この時、バキバキにコンプレッサーが効いている状態です。
この状態でアタックタイムを上げていきます。

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だんだんと音の立ち上がり部分が顔を出してきます。
音の立ち上がりが出てくるということは、その音は前に出てくるということです。逆に音の立ち上がりが出てないと音は奥に遠くに聴こえます。
これが音に奥行きを持たせる基本となります。
アタックタイムで自分の好みの音の出方がするところが見つかれば、OKだと思います。深く考えずにたくさん数をこなしましょう。
 
次はリリースタイムの設定です。
リリースタイムのパラメーターを左に回して数値を減らしていきましょう。
リリースタイムを短くしていくと音の立ち上がり以外の部分(とくに余韻のところ)が、前に出てきます。

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音の余韻が出てくるということは、その音が前に出てくるということです。余韻が出てこないということは、音が奥に遠くに聴こえます。これも音に奥行きをもたせる基本です。
リリースタイムの調整でかなり音が変わりますが、ここもあまり深く考えず自分の好みの音になるリリースタイムの設定でかまいません。各楽器によって、または表現したい音によってかなりリリースタイムの設定は変わります。
先程も申し上げましたが、あまり深く考えずにまずはリリースタイムでどれだけ音や印象が変わるか確かめてみてください。
 
基本編最後に、スレッショルドを調整してみましょう。
スレッショルドとはものすごく簡潔に言うと、どれだけ深くコンプレッサーをかけるかということです。
スレッショルドのパラメーターと共に注目してほしいのは、リダクションというところです。
リダクションの値が大きければ大きいほど、コンプレッサーは深く効いている状態です。値が小さければコンプレッサーは薄くかかっている状態です。
深く効いているからいい音というわけでもなく、深く効いていたら使用しているコンプレッサーの個体差がはっきりと出ますのでもとの素材の音からはかなりかけ離れます。これはコンプレッサーを積極的に音作りに活用していることになります。
 
リダクション値が小さいと薄くかかっている状態ですが、もとの素材の音に寄り添った自然な音ということになります。じゃあなぜコンプレッサーをかけるのか。それは音量が出すぎているところを下げるためです。どういうことかというと、例えばテレビを観ていたとして、音量が大きいと思ったら適正な音量に下げますよね?その行動がざっくり言えばコンプレッサーがやっていることです。アタックタイムが音量を下げるまでどれくらいかかるか、リリースタイムが音量をもとに戻すのにどれだけかけるのかということです。
人間の演奏には音量のばらつきがあったりするので、音量が大きいところはコンプレッサーで整えてあげるということですね。
 
コンプレッサーがイマイチ分からないという方は、上記のやり方で色んな楽器やトラックにコンプレッサーをかけてみてください。それぞれの楽器に適した自分好みの設定が見つかれば最高です。何度も繰り返しやってみると必ず使えるようになると思います。
今回はコンプレッサー入門編でしたが、コンプレッサーは非常に奥の深いものなので、これからもさらに奥深いコンプレッサーの解説をしていきたいと思っています。